大学受験を勉強するとき、塾や予備校に通学することなくスマホやタブレットでオンライン授業のサービスを利用する学習がますます広がってきています。
そこで、どういったサービスを利用すればいいか、オススメのオンライン予備校を徹底的に比較してみます。
今回、紹介するのはスタディサプリ、学研プライムゼミ、Asteria(Z会のオンライン学習)、大学受験ディアロオンラインについてです。4社のメリット・デメリットや料金など総合的に徹底的に比較してみました。
4つのオンライン授業サービスに絞った理由としては、4つともに
①知名度が高く高い実績を出している
②入会手続きも退会手続きも簡単
という点にあります。
オンライン授業サービスについてメリットを述べた上で各オンライン授業サービスについて徹底比較をしていきたいと思います。
オンライン授業のメリット
大学受験の勉強でオンライン授業を選択するメリットとして
- スマホなどで簡単に授業を受ける事ができる
- 利用料金が通常の塾や予備校に比べ安価ですむことにあります。
具体的に見ていきましょう。
いつでも授業を受けることができる
オンライン授業の特徴は、いつでもどこでもスマホやタブレットを通じて授業を受けることができるという点です。
しかも、授業を行うのはレベルの高い講師で、わかり易さ、面白さの点で学校の先生より群を抜いています。なぜなら、こうした講師は厳しい競争の中で人気のある人のみが残っているので授業内容が優れていることが多いです。
こうした質の高い授業に対し、自分の学力のペースに合わせた授業を受けることができるので。
レベルの高い生徒はレベルの高い授業を、中学レベルの内容が分かっていない人には中学生向きの授業を映像で受けることができます。
しかも、自宅、電車など場所を選ばずいつでもどこでもというのがありがたいですね。
利用する料金が安い
塾や予備校を利用すると年間の講義が講習などを多く摂ると大体100万〜300円ぐらいかかります。ところが、オンライン授業の特徴として1万〜3万円くらいで済む形になっています。
ですので、通塾に比べオンライン授業のサービスはかなり値段が安く設定されています。
これは、利用者数を圧倒的に獲得することができるというオンラインサービスの特徴です。
オンライン授業サービスについて
スタディサプリ | 学研プライムゼミ | Asteria | ディアロオンライン | |
料金 | 月額980円(年間9800円) | 1講義5500円〜50000円 | 英語・数学のみ月額3950円 月額6636円〜9156円 | 月々1科目7800円 |
講師の質 | ||||
使いやすさ | ||||
デメリット | アウトプット教材が少ない | 講義買取式なのでキャンセルができない | 科目が英語と数学しかない | 割高感がある。 管理する人は毎日管理はしてくれない。 |
スタディサプリについて
スタディサプリはオンライン授業のサービスのトップともいえるサービスでリクルート社が提供しているサービスです。【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服が可能になります。
大学受験のために高校が導入しているオンライン授業サービスではスタディサプリが知名度的にトップといえます。クラッシーとスタディサプリについて比較しました。両者現在の学校で最もよく使われている学習ツールということもあり両者の比較はヒントになりますよ。
スタディサプリを利用する高校が多くなり、まさに高校生にとって大学受験のためのメジャーなオンライン授業サービスといえるでしょう
講師と授業について
講師としては、英語の肘井学先生、関正生先生が有名です。肘井先生はスタディサプリの専属の講師で、サービスを全国展開したいという思いから関先生をつれてきた経緯があるそうです。
そして、関先生が色々と講師をつれてきて現在では数学の山内先生、現代文の小柴先生など予備校業界での有名講師が揃っています。
また、授業も4万講座もの動画があり、受験勉強でこの範囲がないから足らないという部分はないでしょう。
圧倒的なわかり易さで、勉強の覚えておくポイントを整理して教えてくれるので、自分で勉強していく場合にかなり助けになります。
スタディサプリで東京大学に合格した人が201名、京都大学が141名もいるというのですから驚きです。
個人的におすすめは英語の関先生です。大学受験用の参考書「世界一わかりやすい」シリーズで出版されていますが「aとtheの違い」「進行形は途中という意味」などかなり核心をついた内容を教えてくれるので英語の勉強になります。
金額について
月額980円で利用することができます。
また、年間で一括購入すると9800円で購入できるので、2ヶ月間お得な形になっています。
また、クレジットカードで入会する人は14日間の無料特典がついているんで、様子を知るにはいいかたちです。
スタディサプリの支払い方法はクレジットカード、キャリア決済、コンビニ決済と3つの手段が用意されていて親切です。
また、退会手続きもプロフィールページから簡単に行うことができるので、簡単です。14日間の無料体験期間に退会手続きを完了させると全くお金がかからずにスタディサプリを利用できるので楽です。
ただし、無料体験でも入会のときに必ずクレジットカードの登録をしなければならないので、手間がかかるといえば手間です。
受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試し。
スタディサプリの使い方
スタディサプリの授業のUIが非常に見やすく利用しやすい設計になっています。
科目毎に入門編、スタンダード、応用、という形で個人のペースで考えてくれます。しかも、講義の中でどれくらいの進度かを円グラフで表してくれるので勉強の励みになります。
また、スマホでも同様のUIで、利用するのがすごく楽しい感じになっています。
また、テキストも全て無料でダウンロードすることができるので、音声をバックグラウンドにしてテキストを読むという形でも利用することができます。
スタディサプリのデメリット
スタディサプリはオンライン授業サービスではほぼほぼ満点を与えられます。ただ、あえて弱点を言えば、問題演習としてアウトプットの素材が弱い点にあります。
授業の質が高いだけに残念です。授業後の問題演習も英語や数学はあるのですが、国語が少し弱かったりします。
徐々に改定していっているので将来的には、きちんとした問題演習をすることはできることになると思われます。
あと、授業内容がどうしても大学受験よりになってしまい、学校の普段の授業を解説した内容がなく、教科書に準拠していないという点があげられます。
これは他のオンライン授業サービスでも一緒ですが、学校の補修という形にはならないです。
ただ、そういう弱点はあるものの、質の高い授業の利用しやすさの点でかなりおすすめのオンライン授業サービスです。
学研プライムゼミについて
学研プライムゼミとは、学研が行っているオンライン授業サービスです。予備校に行かなければ会えない大物講師の大学受験用の授業が映像で受講できるという点でおすすめのオンライン授業サービスです。
学研プライムについて詳しい記事はこちら
学研プライムゼミの講師陣について
学研プライムゼミの講師として、英語ではドラゴンイングリッシュの竹岡先生、国語ではマドンナシリーズの荻野先生などがおられます。予備校界のレジェンドの講義が目白押しです。
個人的におすすめなのは英語の竹岡先生の講義です。
竹岡先生の講義の特徴はイメージをつかみやすいという点にあります。
この単語にはこういうイメージがあって、、という優しい口調で語るので心に残りやすい講義です。センター試験の解説動画がありますので、一度みてみるとよいでしょう。
学研プライムゼミの金額について
料金は、1講義ごとの料金がかかるという形になっています。
スタディサプリのように月に好きなだけ利用するという形ではなくその講義自体を買うというイメージです。学研プライム会員に登録すれば講義を好きに購入できます。
金額は、授業内容によって変わります。
1講義だいたい5500円から50000円ぐらいまであります。高額のものはレジェンドの講義だったり、難関大学受験向けの講義を全てパックとしたものだったりします。
ただ、講義のテキストは講義を買うとセットでついてくるので書籍代を考えるとかなり安くなりお得です。
また、1講義は無料で見ることができるので、自分に合わないと感じたら購入しなければいいので、買って後悔することはあまりないといえるでしょう。
またプライム会員になっておけば、学研の別のオンラインサービスでも利用可能なので便利です。
特に保育用品や中学受験用の教材なども販売していますので、年の離れた兄弟がいる場合にも利用ができるので便利です。
使い方
学研プライムゼミは「科目」「講座リスト」で分かれていて講義を探していきます。ですが、どの程度進んだのかの進度が分かりづらい部分があります。
ただ、なれるとかなり使いやすいと感じますし、講義も自分にとって必要なものを必要な分だけ購入する形なので、スタディサプリのようにだらだら見たりすることはないでしょう。
また、演習用のテキスト及びWebテストも充実しているのでアウトプットもしっかりとやれば実力はつくでしょう。
学研プライムゼミのデメリット
やはり、講義の買取ということで、一度購入後にキャンセルすることができないという点がデメリットと思われます。
買っても、自分に合わないと思ってキャンセルすることができないのはデメリットに感じました。
ただ、講義をする講師陣は質が高い人が多いのでそれほど外れることはないと思います。気になる人は登録するだけなら無料ですので、一度登録してから考えてもいいかと思います。
Z会のAsteriaについて
Asteria(Z会のオンライン学習)は数学と英語及び総合学習についてオンライン上の授業で勉強することができるサービスです。
入試にも、社会でも役立つ本物の英語力を養うZ会Asteria/詳しくはこちら
スタディサプリや学研プライムとは異なりこれからの主体的な学びを推奨する形のオンライン授業サービスです。
今後の英語の4技能などこれからの受験を意識したサービスとなっています。詳しいAsteriaについての情報はこちら
講師と授業について
英語は4技能中心の内容で、オンライン英会話も行うことができ、外国人講師とマンツーマンで話すことができます。
また、英語の問題はアダプティブラーニングを採用しており、個人の能力に応じて問題の難易度が変化していくので自分の学力のベースに合わせて学習することが可能となります。
数学は無学年制のため、従来の固定のカリキュラムに縛られず、達成度にあわせてどんどん先へ学習を進めることができます。
ですので、中学生ながら高校の数学範囲を終わらせることも可能で、大学数学の範囲まで学習することができます。
また、総合探求講座ではディスカッションをしたりとAO試験や推薦試験を意識した学習が可能になり従来の受験勉強とは異なるオンライン授業となります。
他のオンラインサービスのように超有名講師の授業という形でなく個人の確かな実力をみにつける、どちらかというと演習中心のオンラインサービスとなっています。
金額について
金額は英語、数学各々単体の場合は月に3950円かかります。また、英数のセットの場合、6636円から利用することが可能です。なお、総合探求講座は月々5950円かかります。
他のオンライン授業のサービスに比べると割高感はありますが、実際の塾へ通塾するとこの金額の倍以上かかってくるので、演習を中心に学習が可能という点でかなりお得な金額になっています。
使い方
一度、資料請求をしてから登録して行く形になります。
アダプティブラーニングというAIにより個人の学習状況で問題演習の難易度が変化します。
解説も講師など人は殆ど映らずテキストでの講義となります。
Asteriaのデメリット
Asteriaのデメリットとして、これからの主体的な学びには向いているもののゴリゴリの受験勉強には向いていないという点です。
勉強が嫌いな人には好きになるきっかけを与えるのでかなり向いているサービスであるものの、受験で必須の社会と理科科目がなかったりとこれだけで受験勉強を乗り切ることはできません。
他の受験勉強用のサービスを受けつつ、プラスアルファでAsteriaを行うというのが正しい使い方だといえるでしょう。 Z会Asteria まずは無料でお試しください
大学受験ディアロオンラインについて
講師陣について
Z会の講師の先生の映像授業です。Z会の講師は質が高く、説明がコンパクトにまとまっていると有名です。
ただ、その分、説明が簡素で学力の低い子にはしんどいという側面もあります。一定の学力ある子がさらに学力を伸ばしていくという形になります。
ただし、ついていけない場合でもサポーターがアドバイスをくれるのでそのアドバイスに沿って学習を継続させていけば学力は向上するでしょう。
Z会の映像授業で東大や京大に合格しているので質の高さも担保されているといえるでしょう。
金額について
月々、1科目で7800円で、2科目で15000円で、3科目になると21000円と複数科目を取るほどお得な金額となります。
アステリアと同様、どうしても割高感はありますが、こちらは合格トレーナーなど管理してくれる人がしっかりとついてくれるので通塾を考えれば割安の値段と言えます。
ディアロオンラインの使い方
まずは、ページの学習診断を受けましょう。
これにより、どのような講座を受講すればいいかざっくりと分かります。その後、トレーナーと相談して受講内容を決定していくことになります。
事前に配布されたテキストを予習をした後、講義を受け、さらに演習があるというZ会の学力向上のシステムがあります。
ディアロオンラインのデメリット
デメリットとして、やはり値段が8千円〜3万円代だとおおよそ通塾の値段と変わらなくなり、映像授業の値段の安さという点でのメリットが薄れてしまいます。
また、トレーナーとの会話も週に1回という形なので毎日の状況をみてくれて管理してくれるわけではないので中途半端感が出てしまいます。
ただ、完全に自己管理を推奨する他のサービスに比べて、週一回といえども学力面をきちんと計測しながら向上させてくれるので他のオンライン授業サービスにはない利点ともいえます。
オンライン授業サービスの比較のまとめ
以上、4サービスを詳しくみてきましたした。
金額面だけをいえば、圧倒的にスタディサプリですが、学習管理が自分でしっかりとできないとお金を垂れ流してしまうだけになります。
自分で予定をたてて(あるいは周りに学習を管理してくれる人がいるならその人の指示に従って)学習管理できる人は間違いなくスタディサプリを利用するといいでしょう。
次に、学習管理が自分でむずかしいなら、サポーターという管理してくれる人がいるディアロオンラインサービスがいいでしょう。
多少割高になりますが、その効果は十分あるでしょう。また、普段受けることのできない超有名講師の授業を受けたければ、学研プライムゼミがおすすめです。また、これらは演習問題も充実していて市販の問題集がなくても学力を向上することができます。
また、英語の4技能や大学数学までをしっかりと勉強したければ、アステリアもおすすめです。個人の用途や状況にに沿った形で学習をすすめていくと良いでしょう。
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