みなさんは簿記という言葉を聞いたことがありますか
簿記の資格を持っていると就職や転職に有利だったり、自身のキャリアアップにつながったりと非常に役に立つ資格になっています。
今回はそんな簿記のメリットと勉強方法について紹介していきたいと思います。
簿記とは
簿記とは、お金やものの出入りを帳簿に記録するための技術のことで、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を作り最終的に決算書を作成することが目標です。
こう聞くと難しい用語が一杯でややこしく感じられるかもしれませんが、全体の流れを段階的に理解することで簿記検定に合格することも可能です。
簿記2級のレベル
簿記検定は1級から3級、初級までありますが一般的に企業に最も求められるレベルは2級以上と言われています。
2級では商業簿記に加え、製造業に適用される工業簿記の知識も出題され、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなどの分析力が求められるレベルです。
簿記2級でどれだけ稼げるのか
企業が求めるレベルである簿記2級を取得すると、収入はどれくらい変わってくるのでしょうか。
簿記通信講座のフォーサイトによると簿記2級以上を求人条件としている企業の年収は
実務未経験者 | 実務経験あり(1年以上) | 実務経験あり(3年以上) |
---|---|---|
250~350万円 | 300~480万円 | 350~650万円 |
(https://www.foresight.jp/boki/column/boki2-income/)
となっています。
実務未経験者は簿記を持っていない人と比べてもさほど変わりがありませんが、実務経験を積むことで年収が大きく上昇していくことがわかります。
また、企業によっては資格手当が1000円から5000円ほどもらえるところもありますので、持っておいて損はない資格と言えるでしょう。
簿記2級を取ったあとは
簿記2級を取得したあとは、上記のような一般企業の経理部門に就職することもできますし、2級を得ることで企業の経営状況を分析する力があることを証明できていますのでコンサルティング業務につくこともできます。
その他にも簿記2級を取ったあと、さらなるステップアップとして税理士の資格やファイナンシャルプランナーの資格を取るなどで職業選択の幅をさらに広げることが可能です。
簿記検定合格のためには独学?通信教育?
簿記検定合格を目指すには独学と通信教育どちらがいいのでしょうか?
それぞれの特徴をまとめてみます。
・費用を安く済ませることができる
・仕事などで多忙な場合、通勤中などスキマ時間に効果的に学習できる
・モチベーションの維持が難しい
・疑問点をすぐに解決することができない
以上の点から安価に済ませたい人や自己管理がきちんと行える人は独学が向いていると言えるでしょう。
・試験範囲の改定などに対応できる
・ノウハウが詰まった教材のため効率的に学習できる
・完全独学よりかは高額になる
・疑問点に答えてもらえる場合もあるが時間がかかる
以上の点から効率的に学習したい人、勉強計画が立てられない人には通信教育が向いていると言えるでしょう。
独学で学習するなら
独学で学習したいと思った方は、以下の気をつけておきたいポイントを抑えておきましょう。
電卓は使いやすいものを選ぶ
試験当日は電卓の持ち込みが可能です。
持ち込めるのは関数計算や売価計算・原価計算などのプログラム機能がついていないものに限りますが一般的な電卓であれば基本的にどれを選んでも問題ありません。
ただし、実際に使い勝手が悪いものを選んでしまうと余計な時間がかかってしまったり、正確性が悪くなることになりかねません。
高額なものを購入する必要はありませんが、画面が見やすくボタンが押しやすいものを使うようにしましょう。
アウトプットを重視する
試験はマークシートではなく記述式になります。
インプット中心だと知識がばらばらになり記述問題に対応できなくなります。
独学で学習する場合は意識的に問題集を解き、わからない所があればテキストを再確認するといった勉強スタイルを取ることをおすすめします。
学習計画を立てる
通信教育と違い独学で最も難しいのは学習計画の立て方でしょう。
まずはじめに大まかな計画を立て、途中経過を確認しながら細かく調整していくといいでしょう。
・工業簿記のテキストを読む・問題集を解く
・過去問題集を解く・予想問題集を解く
といった流れで計画を立ててみてください。
独学におすすめの教材
独学でテキストを購入しようとすると様々な教材がありついついあれこれと手を出してしまいがちです。
そこで、「 3・2級合格パック」というLECの教材がおすすめです・これ一つあれば他のインプット用のテキストは必要ないという方もおられます。
日商簿記のテキスト購入はこちら
簿記のルールを理解する!!~簿記2級取得に向けて~
この教材の特徴は、音声講座を中心とした学習法です。
音声講座のメリットとして電車や車など移動中も聞くことができることや、視覚情報がない分わかりやすく噛み砕いた解説が得られることです。
その他、この教材に関して以下のような口コミがありました。
動画講座(音声講座)を通勤中に聞いていました。満員電車でもスマホを見ることなく学習できるのが良かった。スキマ時間にこれを聞いて、自宅では問題集を解いていきました。
わからないことがあるとメールで聞けたところがよかったです。
お返事もすぐにいただけたので勉強につまづくことはなかったです。
通信教育で学習するなら
次に通信教育で学習する際のおすすめを3社紹介したいと思います。
LEC
資格取得のための通信教育ではおなじみの東京リーガルマインドです。
試験範囲変更後の不安定な合格率でも安定して突破できるよう常に教材の見直しを図っています。
簿記2級は3級の知識の上に成り立っていることから3級の教材もセットになった「2級3級合格パック」をおすすめしています。
テキスト、問題集(基礎から応用)、答練の順番で勉強し、問題が解けるようになるまで、何度も解きなおせば、無理に他の教材に手を出さなくても、十分に本試験合格を勝ち取れる内容になっていたと思います。
最も効果があったのは、受講中に講師が紹介してくれるテキスト等には書いていない内容でした。「この聞かれ方をしたら勘定はこれを使う」「今回これが出そうな気がするから直前に見直しておくこと」といった紹介が役立ちました。
これにより、試験時には出題例がないまたは少ない比較的難易度の高い問題を概ね正解することができました。
クレアール
クレアールは経営資格に特化した60年以上の歴史をもつ通信講座です。
その長い経験から簿記検定の頻出問題だけを集中して練習する「非常識合格法」、そして非常識合格法を更に効率よく学習できるようにした映像専用学習システム「Vラーニングシステム」、パソコンやスマホ、タブレットで学習できる「マルチデバイス対応映像講義」、この3つを柱として簿記検定合格へ導いてくれます。
クレアールの口コミはこちらです。
私が教わった工業簿記の先生は、難しい原価計算基準にもしっかり強弱を付けて説明してくれて、覚えるべき箇所がわかりとても学習しやすかったです。
クレア−ルのテキストは重要な部分を抽出して網羅的、コンパクトにまとめてあるので全体像が把握しやすく、途中で挫折すること無く大切な論点を一つ一つ理解することができました。
クレアール簿記検定講座
科学的・合理的・経済的に日商簿記検定試験の合格が目指せます!詳しい資料を無料で急送します。
オンスク
オンスクは、月額980円~ですべての講座を受け放題になるサービスが特徴的です。
2020年10月現在は、日商簿記3級の講座しかありませんが、安価で効率よく学習することができるため2級を勉強する前の基礎づくりとして適しています。
動画を見てから問題を解くというスタイルは、独学より頭に入りやすく、手軽に隙間時間を使って学習でき気に入っています。理解度も表示されるので進捗管理がしやすく、自分の弱点も知ることができます。
とにかく動画を2倍速くらいで聞いてわからないところだけもう一度聞くようにする。問題は間違えたところはもう一度解き直してしっかりと覚えるまで反復する。速さと反復にこだわることによって時間を無駄にせず勉強することが大事。それが最もお金がかからず、最も早く合格できる道。
様々な資格学習が980円でウケホーダイ!【オンスク.JP】
独学と通信教育の比較
ここでは独学と通信教育の比較をしていきます。
それぞれのメリット・デメリットや特徴などは今までの項で解説しましたので、そのまとめとしてご覧ください。
独学 | 通信教育 | |||
LEC | クレアール | オンスク | ||
費用 | 約10,000円 | 59,400円 | 53,000円 | 月額980円~ |
メリット | 安価 | 最新の改定にも対応 | 効率よく学べる | 安価 |
デメリット | 計画性が必要 | 料金が割高 | 改定の対応が遅い | 2級の講座がない |
おすすめ度 | ★ | ★★ | ★★★ | ★ |
おすすめ度の理由としては
クレアール ★★★
頻出問題を効率良く学べる。
申込期間によっては受講料の割引がある(割引後価格35,000円程度)
改定の対応は年々早くなってきている
LEC ★★
問題演習が充実していて解説もわかりやすい。
値段が気になる(クレアールが割引価格になると特に)
独学 ★
安価だが学習計画を立てるのが大変
まとめ
今回は簿記2級についてまとめてみました。
簿記2級は決して優しい資格ではありませんが、取得できれば就職先や収入面など様々な道が拓けるようになります。
独学も可能ですが、通信講座で多少お金を払っても将来的にすぐに取り戻せる資格です。
少しでも学習計画に自信がなければ通信教育を検討してみるのがおすすめです。
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